事故の真相を解く鍵は、生存者の手記とコックピット内のボイスレコーダーにある。


着陸時の状況

墜落直前に、「あたまあげろ」「パワー。パワー」と叫びながら録音は終わっています。

墜落原因は、自衛隊のミサイルで両翼のエンジンが破壊されたとする説がありますが、そうであるならば、墜落直前に「パワー。パワー」とは叫びません。

123便は墜落直前にエンジンを全開にして機首を上げていたのでしょう。斜面と機体が平行になるように。つまり、山の斜面を駆け上がるように胴体着陸を試みていたのです。


墜落した状況は、

1 図1のAの地点で胴体の底が接触。

2 Bの地点で胴体の後方部分が接触し、尾根をU字に削り

3 C(写真2)の地点に右翼を下に墜落。

4 右エンジンの爆発で胴体が折れて、

5 写真3の方向に胴体後方から斜面をずり上がり

6 機首部分は、写真1の方向に斜面を上にずり上がっていった。


おそらくBの地点で胴体が尾根と接触し、機体が右に傾きそのまま写真2に機体の腹から衝突したと考えられます。

衝突で機長が「駄目だ」と言ったのは、それまで保っていた水平が、Bの地点接触で、機首が少し下がり右翼が下がったからだと思います。

結果的には、右翼を下にして写真2の地点に墜落し、右エンジンが爆発し胴体が分離し、胴体後方部は尾翼側を上にして斜面写真3の方向にずり上がり、機首は写真1の方向に斜面をずり上がったと考えるべきです。