第一章 フォルダとバックアップ
5 ファイルは壊れたり無くしたりするものである
 もしもの時に備えて、パソコンの中にあるデータのコピーをとっておくことを「バックアップ」と言います。なぜなら、ファイルは壊れる可能性があるからです。

 ワープロソフトなどを使用している場合、作成したファイルが壊れる可能性があることを十分に考慮して慎重に作業しているでしょうか?多くの場合、完全に文章ができてから保存すれば十分と思って、こまめに保存している人は少ないような気がします。 
 しかし、ワープロソフト、表計算ソフトを含め、多くのソフトは何らかの問題点を持っており、ちょっとした拍子にソフトの誤動作を引き起こし、ファイルの保存ができなくなることもあります。
 単純に、ファイルが保存できなくなっただけであれば良いのですが、まれに壊れたままのデータがファイルに書き込まれてしまう場合があり、このような事態が発生すると、せっかく保存していたデータすらなくなってしまうこともあるのです。
 ファイルを作成する時は、こまめに保存しないとファイルを保存することができなくなることがある、ファイルを保存する時にデータが壊れる場合もあるなど、不慮の事故が常に起こりうることを理解して作業を行う必要があります。 
○ コンピュータ自体壊れる可能性がある
 家電製品を使用している際に、壊れる可能性があると考えて機器を使用している人は少ないでしょう。家電製品の場合、重要なデータを保管していることは少ないので、壊れても買い換えれば済むことが多いのでこれで十分だと思います。
 コンピュータも同じような感覚で使用されている場合が多いのですが、家電製品との大きな違いは、作成したワープロ文書を含め、大切なデータが通常大量にディスク上に保管されていることです。 コンピュータ上が頻繁に壊れるわけではありませんが、コンピュータも機械です。機械が絶対に壊れないということはありません。
 コンピュータが壊れた場合、新しいコンピュータに入れ替えたとしても、元のコンピュータのディスクからデータが読み取れなくなれば、元のように使うことができません。コンピュータ本体とは違って、あなたが入力したデータは、他から買ってくる事はできないのです。 
○ 人為的なミスでもデータは無くなる
 コンピュータやコンピュータ上に搭載したワープロなどのソフトウェアが正常に動作していても、操作ミスでファイルが消えてしまうことが多々あります(可能性としては一番高いかも知れません)。
 あなたにとって如何に重要なデータであっても、コンピュータからすれば単なるファイルに過ぎません。ファイルを消すことのできる人が「消去」とコンピュータに命令すれば、コンピュータは忠実に作業を行いファイルを消してしまいます。
 人為的なミスによりデータが無くなることも少なくないことを理解しておく必要があるのです。