第一章 フォルダとバックアップ
3 インターネット革命について

 ちょっと話が飛躍しますが、いまインターネットの時代をむかえ、人々は、パソコンという廉価な設備で、情報の受発信の自由を手に入れました。

 情報伝達の距離とスピードを求めた時代は終わり、その壁はなくなりました。そして、同時に、テレビに代表される放送の権利も一般市民レベルに開放されたのです。
 これを受けて、そもそも、個人用コンピューターを指していたパソコンは、「処理」という仕事から、情報の受発信の道具として飛躍的に普及することになりました。
 しかし、この急激な時代の変化に、情報の概念が追いついていないのではないでしょうか。

   「処理」と「情報」の区分、そして、「パーソナルコンピューター」と「汎用大型コンピューター」の区分が曖昧なまま、パソコンが社会に溢れ出しているのです。

  いわゆるパソコンは、情報を扱うコンピューターであると同時に、その処理能力の向上は、膨大な情報量をコントロールできるまでに至っています。

 また、大型コンピューターも日々その能力は向上しており、遺伝子工学や宇宙工学をはじめ、原子力の開発などのシュミレーションの向上や、ナノテクノロジーなどの分野で、科学技術の進歩はめざましいものがあります。

 このような情報と技術の洪水の中で、一般のエンドユーザーは、パソコンの位置をきちんと見据える必要があります。
 そのためには、コンピューターの「処理」と「情報」の区分、そして「パーソナルコンピューター」と汎用大型コンピューターの区分をきちんと理解することが必要でしょう。この現状をきちんと認識することで、インターネットの意味も理解できるのであり、パソコンの役割と使い方が見えてくるのではないでしょうか。
 一般エンドユーザーは、このパソコンが何を与えてくれたのかを考えるべきでしょう。それは、権力者が支配していた音による放送の権利=ラジオから、寡占化した企業によるコマーシャルという音と映像の権利を、インターネットという世界が、一お案市民レベルに開放したことだと思います。
 私たちは、大きな市場を求めずとも、宣伝広告をインターネットでできるでしょうし、商社が握っていた商品情報も、インターネットは個人レベルで手にいれることができるでしょう。

 また、グループウエアの普及は、市民レベルで政治・経済の情報の共有化を推し進め、従来の既得権益者を中心とする市民運動にも変化がおきるでしょう。

 インターネットが、「既成の制度や価値を根本的に変革すること」または「支配者階級が握っていた国家権力を被支配者階級が奪い取って、政治や経済の社会構造を根本的に覆す変革」という意味の「革命」という言葉の意味をきちんと理解しなければなりません。